1967年創業。主にヤンマーの農業機械や建設機械の油圧シリンダーなどを製造しています。「モノづくりはヒトづくり。人材を人財に変えてこそ良質の製品は生まれる」を格言に変化と挑戦を続ける企業です。

まずは、近年勢力的に新卒採用を続ける同社の代表取締役社長 榎本𠮷浩さんにお話を伺いたいと思います。

《榎本代表へのインタビュー》
「会社が生き続けるためには若い力が絶対に必要」

記者: 本日はよろしくお願いします。早速ですが、創業はいつ頃なんですか?

榎本代表: 創業は1967年。法人設立からは33年です。

仕事のスタンスはあまり変わっていないんですが、近年は若い人がたくさん入社してくれています。簡易的な仕事ではなく研究開発を折込んだ商品構成ができるようになってきました。

記者: 20代の社員が40%なんですね。平均年齢は36歳?!若いですね。

榎本代表: 今は平均年齢は36歳を切ったと思います。今年も新卒が7名入ってきました。

会社が生き続けるためには若い力が絶対に必要です。毎年新入社員が入ってくる文化を作ることによって、先輩後輩という関係が生まれ、先輩社員にも多少のプレッシャーがかかることが成長に繋がるとも思っています。

「この会社で働きたい」と思ってくれる人と出会う仕掛け

記者:ホームページがきれいですね。特に採用のページ。地方でそこに力を入れているのは珍しいなと思いました。

榎本代表: 今は会社案内のチラシよりもネットの時代です。採用の対象は県内だけではありません。地域にこだわらず「この会社で働きたい」と思ってくれる人と出会う仕掛けをやっていかないと、Uターン学生ばっかりに的を絞っていても先細りになると思っています。男性だけでなく、女性や外国人もウェルカムです。

記者:インスタグラムもやっているんですね。

https://www.instagram.com/enomoto_official/

榎本代表: まずは会社に興味を持って来社してもらうということに重点を置いています。BtoB企業は認知数が圧倒的に少ないので、出会うチャンスを探すためには媒体にもお金を使っていろんなところで会社を知ってもらう工夫をしています。

榎本代表:雰囲気を大事にする若者が多いので、少しでも会社の印象を残してもらうために「米原市役所のYouTubeチャンネル」で動画を配信しています。日本で中小企業は500万社ほどある。動画を見ることで複数ある選択肢の中から「この会社なら働きやすそう」と希望を持って来てもらえれらえれば。こちらも選考はさせてもらうが、きっと会社にとって本当に必要な人材の方々と一緒に仕事ができるのではないかと思います。

記者:会社個別説明会「ぶっちゃけ喋ります」っていうの面白いですね。

榎本代表: うちの会社の説明会は少人数で多くても10名。学生3名くらいに新人社員を1人つけて、総務担当や私は席を外して、実際の会社のことを話す機会にしてもらっています。これに参加することで社員も就活当時のことを振り返るいい機会になっています。この説明会から面接に来てくれる人も多いんです。

学生さんでこの会社に興味を持った人には、ぜひ会社に来て働いている人の姿を見てほしいと思っています。20人に1人、10人に1人でも巡り合えたら。

ここからは、入社3年目の社員・南さんにお話を伺います。

《社員さんへのインタビュー》
「生産技術部 南 雄輔さん」

現在24歳、地元は能登川。龍谷大学卒業後、2019年に入社。入社をきっかけに長浜に引っ越し。

記者:入社して何年なんですか?

南さん:今年で3年目です。

記者: 今は主にどんなお仕事をしているんですか?

南さん: 生産技術部に所属していて、製品の加工に必要な治具の設計、治具に必要なものの加工などをしています。

記者:この会社に入社したきっかけは何ですか?

南さん: 会社を知ったきっかけは学生時代に見た就活案内のパンフレットです。それを見て一度会社見学に行こうと思いました。

記者:何社くらい見学に行ったんですか?

南さん: 製造業の会社を5社くらい行きました。実家が農業をしていて、昔からトラクターなどを見ていて、ここが一番馴染み深い製品が多い会社でした。

記者:長浜に来たことはあったんですか?実際に住んでみてどうですか?

南さん: 1,2回くらい来たことがある程度です。来る前は不便そうと思っていて、「雪が降るだけのところ」というイメージでした。大学が瀬田にあったので、比べてしまっていたんですが、遜色ないくらい住みやすい地域だなと思いました。地元よりは栄えているので、暮らしは楽ですね。同じ大学の先輩がこの会社に就職して長浜に引っ越してきているという実例があったことも安心材料でした。

記者:守山から就職した人もいるそうですね。どんどん採用エリアが広がってきているんですね。

今後の目標とかありますか?
南さん: 「使ってた側から作る側」になったので、ものの見方が変わりました。長い目で見るとうちの会社でも掲げている「エノモトブランドのシリンダ」何年かかるかわかりませんが、その設計にも携わっていければ。「これはそう言う仕組みでこうなっているか」知りたいタイプなので、この会社に入って少しづつわかることが増えてきています。

「会社は全て人に尽きる」

「会社は全て人に尽きる」と語る榎本代表。地域内外の必要な人材の採用のためにホームページの充実はもちろん、SNSや動画配信などに積極的に取り組んでおられます。

 ー強い会社を作るためには、人の力が必要。強い組織を作るためにもいろんな出会いを重ねて、ベクトルが合う人とより力強いチームを作っていきたいー

そう語る姿からは、社員と力を合わせてさらなる挑戦にも意欲的な姿勢を感じました。

今後も地域に根づきながらますます進化していくことでしょう。

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